オメガ シーマスターとは? 誕生の歴史・歴代モデルについても紹介
2023-06-21
オメガには、宇宙空間でも正確に時刻を刻む「スピードマスター」と、海中でも機能する「シーマスター」の2本柱が存在する。今回は、映画『007』シリーズでジェームズボンドが着用する時計としても有名になったシーマスターを紹介する。
オメガは商業化されたダイバーズウォッチの先駆けでもあった。シーマスターの誕生から遡ること10余年の1932年、「マリーン」を発表。ダブルケースをコルクで密封する構造で、時計の中心部への水の侵入を防ぎ、ダイバーの危険度を大幅に軽減させたのだ。
その後、オメガは第2次世界大戦中にはイギリス軍および連合軍のウォッチサプライヤーに指定され、軍の要望に応えるかたちで、さらに防水性、耐衝撃性、耐磁性に磨きをかけていく。そういったスペックの向上を背景に、誕生したのがシーマスターなのだ。
初代シーマスター
オメガは1940〜45年にかけて英国国防省に11万個以上の時計を提供したことで、技術力が高く評価されるようになった。
戦後、軍用時計として培った耐久性と信頼性はそのままに、市民生活にふさわしい洗練されたデザインが求められるようになり。その求めに応えて初代の「シーマスター」が開発された。
現代に至るオメガプロフェッショナルウォッチの先駆けともなったモデルだ。
1957年に発表されたシーマスター300[Ref.CK2913-2]。プロフェッショナル向けの20気圧防水性能を備えていた。
オメガは、1957年に「プロフェッショナルライン」を創設した。そのラインの中には、後に海底探検に活躍する「シーマスター300」、NASAの宇宙探査のパートナーとなる「スピードマスター」、1000ガウスの耐磁性を有する「レイルマスター」として発展することとなる。
1962年に発表された「シーマスター30」。「30」というモデル名は、omega時計コピー防水性能ではなくムーブメントの大きさのこと。オメガの30mmキャリバーは、大量生産されるほど人気があった。
「シーマスター30」は、壊れないよう高耐久さを重視して製造してあるため、状態が良いものでも10万円代で購入することが可能だ。
1969年に登場した「シーマスター60」は、「60mm」の防水性能があり、カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、レッドの3種類で生産された。
ケースはスピードマスターの一部にも共有で使用されているもので、1960年代にオメガが使用していたケースメーカー「ラ・セントラル・ボワット」で製造されたもの。
37mmというケースサイズはダイバーズウォッチとしては控えめだが、ほとんどの男性に着用できるモデルでもある。
シーマスター600 プロプロフ
シーマスター プロフェッショナル 600
独特なデザインと確かなスペックで人気を誇った「シーマスター プロフェッショナル 600」。2016年にはデザインを継承しながら防水性能を1200mに高めたモデルも発表された。
1970年代には、「シーマスター プロフェッショナル 600」が発表された。フランス語で「プロフェッショナルダイバー」を意味する「plongeur professionnel」から作られた造語の「プロプロフ」の通称で知られる。
ダイバーの安全を守るため、モノブロックケースの9時位置にねじ込み式リュウズ、2時位置にロック機構を配したのが特徴だ。このロック機構を解除しない限り、ベゼルが水中で誤って回転することはない。
シーマスターコスミック2000
「コスミック」は英語で「宇宙」を意味し、胴と裏蓋が一体化した構造のケースを採用したモデルだ。
これは、防水性や防塵性に優れ耐久性を向上させたもので、「コスミック2000」の前身である「コスミック」よりも、大型ケースやガラス防風を採用することでクォリティをアップさせている。
1978年に登場し、海軍水路海洋学局(SHOM)の地図や海図の作成に貢献した「シーマスター プロフェッショナル 200」。アイコニックな8角形のケースを持つ。
1978年に登場した「シーマスター プロフェッショナル 200」は、現行モデルである「シーマスター300」の前身とも言えるモデルだ。
1978年にフランスの政府機関である海軍水路海洋学局(SHOM)に選ばれたことからも、その性能の高さがうかがえる。公式の海図作成という任務に大きく貢献したのだ。
今日ではその実績をたたえて、本モデルは「シーマスター プロフェッショナル“SHOM”」とも称されている。
1957年に「シーマスター300」が登場して以降、シーマスター」¥コレクションではさまざまなモデルが展開されている。
現行のシーマスターシリーズは、「アクアテラ150M」「ダイバー300」「プラネットオーシャン600M」「ヘリテージ」の4つのラインを基本に構成されている。
「シーマスター」の性能はそのままに、クラシカルなツイストラグやチークパターンの文字盤など、ビジネスシーンにも対応する上品なディテールを取り入れた。「シーマスター アクアテラ 150M」。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm)。15気圧防水。90万2000円(税込み)。
2002年に誕生した「シーマスター アクアテラ」。アクアは“海”、テラは“地球”という意味のラテン語で、モデルの活躍するフィールドを指す。つまり、海を始めとしたアクティブシーンから普段のビジネスシーンにまで対応するモデルなのだ。
文字盤には高級ヨットのウッドデッキに着想を得たチークパターンを採用しているのも特徴。ドレッシーな要素を取り入れながら、高い耐衝撃性と150m防水というシーマスターの性能をそのまま備えている。
1993年の登場以来、シーマスターの中でも人気を集めるアイコン。現行モデルでは、セラミックス文字盤に、1万5000ガウス以上の耐磁性能、さらに、脱進機の摩擦を軽減するコーアクシャル エスケープメントを備え、外装・中身ともに進化を続けている。「シーマスター ダイバー 300M」。自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm)。30気圧防水。84万7000円(税込み)。
シーマスター300の登場を皮切りにダイバーズウォッチとしての地位を確立したオメガは、1993年に新たに「シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M」を発表した。
水深300mまで対応する高い防水性や、ダイビングベゼルやヘリウムエスケープバルブといった機能が搭載され、より実践的な潜水活動での使用が想定されている。まさにプロフェッショナル仕様のタイムピースだ。
2005年のモデルよりもダウンサイジングされ、より着けやすくなった現行モデル。600mの深海にまで対応するタフさを持ちながら、ビビットなオレンジを効かせたデザインやトランスパレントバックなど、そのデザイン性で目も楽しませてくれる。「シーマスター プラネットオーシャン」。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43.5mm)。60気圧防水。96万8000円(税込み)。
オメガは更なる深海を志すべく新たなタイムピースを発表した。それが2005年にリリースした「シーマスター プラネットオーシャン」である。
超本格派ダイバーズラインである本モデルは、600mを超える防水を実現している。よりプロフェッショナルに向けた高い防水性へと舵を切ったシリーズで、まさに深海を相手にするプロから求められる時計であることは間違いない。
オメガ シーマスターはあらゆるシチュエーションに対応する
シーマスターには、シンプルな仕上げでも妥協点は一切見られず、ボディには海中での使用に必要なメカニズムが凝縮されている。潜水時計というイメージが強いが、ビジネスシーンでも着用しやすいデザインも展開されている。
現行の「シーマスター ダイバー 300M」。文字盤にはホワイトセラミックを採用し、艶やかに仕上げている。自社製の自動巻ムーブメントには、独自のコーアクシャル エスケープメントを搭載する。
“海の守護神”の名を冠する「シーマスター」は、オメガのダイバーズラインとして登場したモデルだ。シーマスターが誕生したのは1948年。1848年にオメガが創業してからちょうど100年後のアニバーサリーイヤーだった。
オメガは商業化されたダイバーズウォッチの先駆けでもあった。シーマスターの誕生から遡ること10余年の1932年、「マリーン」を発表。ダブルケースをコルクで密封する構造で、時計の中心部への水の侵入を防ぎ、ダイバーの危険度を大幅に軽減させたのだ。
その後、オメガは第2次世界大戦中にはイギリス軍および連合軍のウォッチサプライヤーに指定され、軍の要望に応えるかたちで、さらに防水性、耐衝撃性、耐磁性に磨きをかけていく。そういったスペックの向上を背景に、誕生したのがシーマスターなのだ。
初代シーマスター
オメガは1940〜45年にかけて英国国防省に11万個以上の時計を提供したことで、技術力が高く評価されるようになった。
戦後、軍用時計として培った耐久性と信頼性はそのままに、市民生活にふさわしい洗練されたデザインが求められるようになり。その求めに応えて初代の「シーマスター」が開発された。
現代に至るオメガプロフェッショナルウォッチの先駆けともなったモデルだ。
1957年に発表されたシーマスター300[Ref.CK2913-2]。プロフェッショナル向けの20気圧防水性能を備えていた。
オメガは、1957年に「プロフェッショナルライン」を創設した。そのラインの中には、後に海底探検に活躍する「シーマスター300」、NASAの宇宙探査のパートナーとなる「スピードマスター」、1000ガウスの耐磁性を有する「レイルマスター」として発展することとなる。
1962年に発表された「シーマスター30」。「30」というモデル名は、omega時計コピー防水性能ではなくムーブメントの大きさのこと。オメガの30mmキャリバーは、大量生産されるほど人気があった。
「シーマスター30」は、壊れないよう高耐久さを重視して製造してあるため、状態が良いものでも10万円代で購入することが可能だ。
1969年に登場した「シーマスター60」は、「60mm」の防水性能があり、カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、レッドの3種類で生産された。
ケースはスピードマスターの一部にも共有で使用されているもので、1960年代にオメガが使用していたケースメーカー「ラ・セントラル・ボワット」で製造されたもの。
37mmというケースサイズはダイバーズウォッチとしては控えめだが、ほとんどの男性に着用できるモデルでもある。
シーマスター600 プロプロフ
シーマスター プロフェッショナル 600
独特なデザインと確かなスペックで人気を誇った「シーマスター プロフェッショナル 600」。2016年にはデザインを継承しながら防水性能を1200mに高めたモデルも発表された。
1970年代には、「シーマスター プロフェッショナル 600」が発表された。フランス語で「プロフェッショナルダイバー」を意味する「plongeur professionnel」から作られた造語の「プロプロフ」の通称で知られる。
ダイバーの安全を守るため、モノブロックケースの9時位置にねじ込み式リュウズ、2時位置にロック機構を配したのが特徴だ。このロック機構を解除しない限り、ベゼルが水中で誤って回転することはない。
シーマスターコスミック2000
「コスミック」は英語で「宇宙」を意味し、胴と裏蓋が一体化した構造のケースを採用したモデルだ。
これは、防水性や防塵性に優れ耐久性を向上させたもので、「コスミック2000」の前身である「コスミック」よりも、大型ケースやガラス防風を採用することでクォリティをアップさせている。
1978年に登場し、海軍水路海洋学局(SHOM)の地図や海図の作成に貢献した「シーマスター プロフェッショナル 200」。アイコニックな8角形のケースを持つ。
1978年に登場した「シーマスター プロフェッショナル 200」は、現行モデルである「シーマスター300」の前身とも言えるモデルだ。
1978年にフランスの政府機関である海軍水路海洋学局(SHOM)に選ばれたことからも、その性能の高さがうかがえる。公式の海図作成という任務に大きく貢献したのだ。
今日ではその実績をたたえて、本モデルは「シーマスター プロフェッショナル“SHOM”」とも称されている。
1957年に「シーマスター300」が登場して以降、シーマスター」¥コレクションではさまざまなモデルが展開されている。
現行のシーマスターシリーズは、「アクアテラ150M」「ダイバー300」「プラネットオーシャン600M」「ヘリテージ」の4つのラインを基本に構成されている。
「シーマスター」の性能はそのままに、クラシカルなツイストラグやチークパターンの文字盤など、ビジネスシーンにも対応する上品なディテールを取り入れた。「シーマスター アクアテラ 150M」。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm)。15気圧防水。90万2000円(税込み)。
2002年に誕生した「シーマスター アクアテラ」。アクアは“海”、テラは“地球”という意味のラテン語で、モデルの活躍するフィールドを指す。つまり、海を始めとしたアクティブシーンから普段のビジネスシーンにまで対応するモデルなのだ。
文字盤には高級ヨットのウッドデッキに着想を得たチークパターンを採用しているのも特徴。ドレッシーな要素を取り入れながら、高い耐衝撃性と150m防水というシーマスターの性能をそのまま備えている。
1993年の登場以来、シーマスターの中でも人気を集めるアイコン。現行モデルでは、セラミックス文字盤に、1万5000ガウス以上の耐磁性能、さらに、脱進機の摩擦を軽減するコーアクシャル エスケープメントを備え、外装・中身ともに進化を続けている。「シーマスター ダイバー 300M」。自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm)。30気圧防水。84万7000円(税込み)。
シーマスター300の登場を皮切りにダイバーズウォッチとしての地位を確立したオメガは、1993年に新たに「シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M」を発表した。
水深300mまで対応する高い防水性や、ダイビングベゼルやヘリウムエスケープバルブといった機能が搭載され、より実践的な潜水活動での使用が想定されている。まさにプロフェッショナル仕様のタイムピースだ。
2005年のモデルよりもダウンサイジングされ、より着けやすくなった現行モデル。600mの深海にまで対応するタフさを持ちながら、ビビットなオレンジを効かせたデザインやトランスパレントバックなど、そのデザイン性で目も楽しませてくれる。「シーマスター プラネットオーシャン」。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43.5mm)。60気圧防水。96万8000円(税込み)。
オメガは更なる深海を志すべく新たなタイムピースを発表した。それが2005年にリリースした「シーマスター プラネットオーシャン」である。
超本格派ダイバーズラインである本モデルは、600mを超える防水を実現している。よりプロフェッショナルに向けた高い防水性へと舵を切ったシリーズで、まさに深海を相手にするプロから求められる時計であることは間違いない。
オメガ シーマスターはあらゆるシチュエーションに対応する
シーマスターには、シンプルな仕上げでも妥協点は一切見られず、ボディには海中での使用に必要なメカニズムが凝縮されている。潜水時計というイメージが強いが、ビジネスシーンでも着用しやすいデザインも展開されている。